編集

さて、いよいよ編集作業。編集マンがついてくれる場合もありますが、ディレクター自身で編集をしなければならないことも多いです。少なくとも編集技術は学ばなければなりません。

昔はアナログの編集で、テープからテープへの繋ぎ合わせで面倒な作業も多かったのですが、デジタル編集になってからは自由自在に編集でき、そのスピードも速くなりました。

構成通りに編集をすればいいのですが、実際そう簡単にはいきません。

出演者が思った通りのことを話してくれるとは限りませんし、思っていた以上にいいことを話してくれたのでそちらのコメントを使いたいとなると、全体の流れも少し変ってきたりすることもあります。

番組の主旨や、いいたいことの幹となる部分が変更になることはまずありませんが、撮れ高(とれだか)次第で内容を再構築しなければなりません。

それも、現場である程度を計算して撮影していれば手間ではありませんが、ああだこうだのの作業で編集というものは意外と時間がかかってしまうもの。

ロケで日数がかかると体力を使いますが、意外とロケ中は疲れを感じないもので、この編集期間にじっと編集機に向かう葛藤が辛いものでもあります。

大抵の場合は、ダラダラ編集をしている余裕はなく、迫りくる期限の中で必死に戦います。難航した場合は気づけば朝、というのが何日も続いたりします。

机の上にはカフェインたっぷりの栄養剤や夜食、ときには眠気防止に目の下に虫除けの刺激のある液体を塗っていたりする人もいました(真似しないでください)。

女性といっても、化粧は崩れてひどいものです。なるべく健康的な状態で仕事をしたいものです。毎回ではないにしても、ディレクターたるものこんな経験を必ずしています。

こんな時、編集マンがいると助かります。これも専門職がいるくらいですからかなりの技術を持った人です。自分がこれまで関わってこなかった番組にもかかわらず、構成表とそのテープをみてパパっと必要な部分を抜いてしまう、その理解力の速さとテクニックには感心させられます。

ただ、編集マンにしろプロデューサーにしろ、尺を縮めるために容赦なくバサバサとシーンをそぎ落としていきますので、結果として意外とシンプルな形になっていくものです。

これまでの情が入れば入るほど心苦しいものでもありますが、その取材相手の気持ちをうまく組みながら番組としても成り立たせなければならない、その中立的な立場で管理するのがディレクターの仕事です。

そして、なんとかかんとか番組が仕上がったときには嬉しいものです。放送になるまで音楽を入れたり、テロップを入れたり、必要なものを発注したりと様々な事務作業はありますが、ここまでくればもう一安心です。

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