取材

まずは、相手先に取材の許可を取らなければなりません。番組の主旨を話して快く賛同してもらえればラッキーです。

諸手を挙げて協力してもらえる取材先は有り難いのですが、どうしても紹介したいのに、『恥ずかしい』『テレビで紹介されて、これ以上お客さんが来たら困るから』『テレビは嫌いだ』などの理由で断られることもしばしば。

取材先に気に入られるよう、うまく物事を運ばなければ務まりません。時に、『今まで全てのマスコミは断ってきたけど、あなたはとても一生懸命だから今回は受けてみよう』という方向に話が行くと嬉しいものです。いい関係で共に番組を作ることができれば、当然いい番組になる確率が高まります。

さて、相手先の了承が得られれば、番組で紹介する内容に合わせた取材をしなければならないのはもちろん、直接関係がなくてもその人や周辺環境、これまでの歴史など、様々な方向から取材をすることで表面的なことだけでなく、より深い部分を理解することに繋がります。

とにかく取材は丁寧に、かつ効率よく進めなければなりません。

電話だけでなく直接会えればベストです。今はインターネットが普及して、様々な情報を得ることができます。実際に会う前にちょっと情報収集をしておくことで、意外な方向に話が進んで始めに考えていたものと全然別のものになることもあります。この段階では、それは大いにアリです。

実際、私も取材先のある施設に、『忙しい』という理由で一度断られたのですが、インターネットで施設のことを調べていると、施設の写真にいつも映っている、かわいらしいおばあちゃまがいました。

モンペ姿で昔話から抜け出してきたような方で、『その方に主役になってもらうのはいかがですか?』と再度訪ねたところ、『その方なら時間はたっぷりあるので構いません』と、一度断られた施設の取材が可能になりました。

実際、おばあちゃまにお会いしてみると、とてもいい雰囲気でお話をしてくださる方で、経験談もたくさん聞かせていただけました。

これまでその施設は、いろんなメディアに取り上げられているのですが、そのおばあちゃまにスポットをあてたのは初めてだったそうです。それが大成功。とても反響がよく、施設の方にもおばあちゃまにも喜んでもらえました。

もしインターネットでその写真をみていなければ、そのおばあちゃまを取材する価値がある方だとは施設の方も意識をしていなかったでしょう。しかも、それはちょっとしたブログの中の写真でした。意外なところに発見はあります。

とにかくこの取材というのが命になります。この後の構成という段階やロケに入っても、取材がキチンとされていなければ、柔軟な対応ができない場合もあります。

プロデューサーの質問攻めにあったとき、ちゃんと応えられなければなりません。例え、自分の考えていた方向性と別の構成となった場合にも、少しくらい切り口が変わっても情報をまとめ上げなければなりません。

そのためには、取材が念入りにされているかどうかにかかってきます。

大きな番組になるとリサーチャーという役職の人がいて、常にネタを探す専門の人もいます。それくらい取材というものは価値のあることで、番組自体のできを左右するものなのです。

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